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花田 磨砂也; 小島 有志; 戸張 博之; 錦織 良; 平塚 淳一; 柏木 美恵子; 梅田 尚孝; 吉田 雅史; 市川 雅浩; 渡邊 和弘; et al.
Review of Scientific Instruments, 87(2), p.02B322_1 - 02B322_4, 2016/02
被引用回数:12 パーセンタイル:48.77(Instruments & Instrumentation)本論文は原子力機構(JAEA)で開発中の負イオンビームに関する最新結果を報告するものである。JAEAでは、国際熱核融合実験炉(ITER)およびJT-60SAの実現に向けて、それぞれ1MeV, 40A,3600秒および22A, 500keV, 100秒の重水素負イオンビームの開発を行っている。これらの負イオンビームを開発するために、ITERやJT-60SAの設計と同様、多段静電加速器とセシウム添加型負イオン源を開発している。静電加速器の開発においては、長時間加速をした開発を指向しており、その課題である加速電極の熱負荷を、イオンビームの軌道を制御することにより、許容値以下に低減した。その結果、負イオンの加速時間を、従来の1秒未満から試験装置の電源の限界である60秒まで進展させた。また、セシウム添加型負イオン源の開発においては、大電流負イオンビームの長パルス生成を指向しており、これまでに15A、100秒のビーム生成を達成している。今後、長パルス生成時に顕在化した、イオン源内のアーク放電プラズマの放電破壊(アーキング)の問題を解決し、JT-60SAで要求される22Aを超える電流値で100秒以上の負イオンビーム生成を目指す。
研究評価委員会
JAERI-Review 2000-022, 53 Pages, 2000/10
研究評価委員会は、「日本原子力研究所における研究開発評価の基本指針」等に基づき、核融合研究開発専門部会を設置し、核融合研究開発分野全体について、平成10年度に終了した研究課題の事後評価、平成11年度から開始した研究課題の中間評価及び平成13年度に開始する研究課題の事前評価を実施した。本専門部会は平成12年3月9日に開催された。評価は、事前に提出された評価用資料及び専門部会における被評価者の説明に基づき、研究評価委員会によって定められた評価項目、評価の視点、評価の基準に従って行われた。同専門部会が取りまとめた評価結果は、研究評価委員会で審議され、妥当と判断された。本報告書はその評価結果である。
那珂研究所
JAERI-Review 98-019, 135 Pages, 1998/11
原研那珂研究所における平成9年度の研究開発活動について報告する。JT-60では、W型のセミクローズド・ダイバータへの改造を5月に完了し、これによりITERの長時間燃焼維持に必要なヘリウム排気性能を世界で初めて実証した。JFT-2Mにおいては、コンパクトトロイド入射装置の実験を開始した。核融合炉工学のR&DはITER/EDAに関連する分野を重点的に実施してきた。中心ソレノイド・モデルコイルや真空容器セクタ等大型機器の製作が進み、ダイバータの受熱板の開発も進展した。遠隔保守機器の開発ではシステムの性能試験を開始し、プラズマ加熱装置の性能が向上した。また、ITER工学設計活動の最後の設計報告書である最終設計報告書が完成した。
小西 哲之
プラズマ・核融合学会誌, 74(8), p.808 - 810, 1998/08
核融合研究に関する技術や使用物質が核拡散と関係のないものと研究者が考えているのに対し、社会的受容性の観点からは、核融合についても核物質、特にトリチウムの管理についての懸念が言われるのも事実である。いわゆる核大国は大量トリチウムを保有しているが、トリチウムや核融合技術自体は核開発を行う国にとって特に有用な訳ではなく、核分裂性物質の管理が核拡散防止の本質である。しかしながらトリチウム管理は、核融合施設の安全管理について本質的な技術であり、多重防護により平常時、異常時とも環境への放出量を可能な限り低減することが求められる。技術的には、連続的にプロセスシステムを循環するトリチウムの計量管理が重要な課題となっている。
那珂研究所
JAERI-M 93-193, 127 Pages, 1993/10
原研・那珂研究所における平成4年度の研究開発活動について報告する。
吉田 浩; 岡本 真実*; 寺井 隆幸*; 小田原 修*; 芦部 楠夫*; 小原 敦*
JAERI-M 92-100, 97 Pages, 1992/07
ITER等の核融合実験炉では中性子増倍材、第1壁及びプラズマ対向材にベリリウムを適用することが検討され、今後ベリリウムに関する種々のR&Dが進められる見通しである。ベリリウムは有害性の高い物質であり、十分な安全対策を行うことによって研究者等の安全を確保するとともに周辺環境の汚染防止に努める必要がある。本報告書は、今後原研でも想定されるいろいろなベリリウム研究の安全性に資することを目的としてまとめたものであり、以下のような内容を含む。(1)各国の安全基準、(2)海外の代表的研究機関のベリリウム取扱い施設における安全管理(マニアル、考え方、実施例等)、(3)小~中規模ブランケット試験のための安全設備概念検討、(4)ベリリウムの毒性に関するデータ、自然環境分布、等。